
東北の湯治湯はたくさんあります。
「酸ヶ湯温泉」は、その中でも有名な湯治湯の一つ。今回、この「酸ヶ湯温泉」を訪れました。

訪れたのは2月18日〜19日。湯治目的で一週間ぐらいいたい気もしましたが、そうもいかないので今回はこの短い期間の滞在です。
訪れたときは、ちょうど大雪のタイミングで積雪量は450cm程度だったようで、高い壁のように雪が積もっていました。
酸ヶ湯温泉旅館

長い歴史
開湯は1684年とされており、約320年の歴史を持つ。酸ヶ湯温泉のホームページには鹿の絵が描かれていますが、これは昔、猟で仕留め損なった鹿が数日後に元気になって姿を現し温泉の薬効があることを発見したことに由来しているようです。この温泉の名前も最初は「鹿湯」と呼ばれており、その後「酢ヶ湯」から「酸ヶ湯」に変わったそうです。
この「酸ヶ湯温泉」は、昭和29年から開始された「国民保養温泉地」の第一号指定地でもある。他に第一号で指定された温泉地は、栃木県の日光湯元温泉、群馬県の四万温泉だけでです。
ヒバ千人風呂

この旅館の最大の特徴は「ヒバ千人風呂」という100坪の総ヒバ造りの湯船です。
因みに「ヒバ」とは漢字で「檜葉」と書き、ヒノキやサワラの別名。天然林の「青森ヒバ」は特に有名。ヒバの特徴は、虫や木材腐朽菌に強い、耐水性があり湿度に強い、強度もヒノキ同等ということで、お風呂に使うにはよい木材です。
この100坪のヒバの湯船が4つあり、それぞれの特徴は
熱の湯
浴槽の板の底から湧く源泉。41度程度で、のんびりとお湯につかっていることが可能です。
四分六分の湯
太いヒバ材に縁が廻してあり、温湯六分に水四分で割った湯があふれています。湯温は43度程度で少々熱い。
冷の湯
源泉をさましてあり、約42度程度。
鹿の湯(瀧湯)
要するに打たせ湯。
混浴と女性専用時間
この「ヒバ千人風呂」は脱衣所は男女別になっていますが、基本的には混浴です。最近、混浴マナーの悪い人がいたせいか、熱の湯と四分六分の湯の湯船には区域標識があり男女に分かれています。なんとも寂しい限りの話ですね。
女性には、真冬の時期に入浴されるとよいかもしれないです。それは、温泉の湯気で浴室内が真っ白になっていて、ほとんど見えない状態になります。今回入浴したときも、真っ白で何も見えない状態でした。
それでもという人には、女性専用の時間も用意されています。時間は、夜の8時〜9時と朝の8時〜9時です。女性専用時間ですので、気を遣うことなくゆっくりと入力できますね。
旅館内には、他に「玉の湯」という男女別のお風呂もあります。「ヒバ千人風呂」は入浴のみですが、「玉の湯」では石けんで体を洗うことが可能です。
泉質と効能
泉質は「酸性硫黄泉」で、お湯をなめると酸っぱさと金属のような味がします。その酸性度はかなり高いです。お風呂の泉質の調査書にはpHが1.89とかかれており「強酸性泉」の分類に入ります。
酸性泉の特徴は、殺菌効果と肌を剥がすことによる新陳代謝促進の効果があります。肌の弱い人の場合は、ピリピリした刺激を感じることもある程です。今回も3回目の入浴時に少々ピリピリした感じがしました。
他にも効能はかなり多く、酸ヶ湯温泉のホームページによれば
神経痛、リウマチ、冷え性の方、神経炎、胃腸病、婦人病一般、痛風、創傷、火傷、ジンマシン、糖尿病、皮膚病、貧血病、常習便秘、痔、小児マヒ、ゼンソク、夜尿症、打撲、骨折の予後
が書かれています。
入浴法(湯治法)は、治療する病気や医師の指示に従うことが基本ですが、ホームページに記載のある「冷え性疾病」では
0.冷の湯で体を洗う
1.「ねつの湯」に5分程入る
2.「四分六分の湯」に5分程入る
3.かぶり湯「冷の湯」を頭にかぶる。
4.打たせ湯「湯滝」で3分程度入る
5.最後に再び「ねつの湯」に3分程入って上がる。
という方法が記載されています。
また、この旅館の凄いところは旅館内に「療養相談所」がもうけられていて、看護師の人が入浴や食事について相談に応じてくれます。湯治を目的として入浴する場合に、相談をするのもよいですね。
日帰り入浴
本来は湯治の宿ですが、一般でも宿泊することや日帰りでお風呂に入浴することも可能です。
日帰り入浴時間:午前7時〜午後5時30分
料金:
ヒバ千人風呂:600円
玉の湯:600円
広間休憩付き:1000円
交通手段
酸ヶ湯温泉への交通手段は5つ。
無料送迎バス
宿泊客は、青森駅と酸ヶ湯温泉間の無料送迎バスが利用可能です。
青森駅発:10:40 と 13:00
酸ヶ湯温泉発:8:30 と 11:40
無料送迎バスは宿の予約時に申込をする必要があります。
詳しくは酸ヶ湯温泉旅館の交通案内を参照下さい。
JRバス東北(観光路線バス)
JRバス東北が運行する路線バス(みずうみ号)で1日3便。
料金は青森駅〜酸ヶ湯温泉間で1300円(2012年2月現在)
青森駅を出発して新青森駅等を経由する。詳細はこちらを参照下さい。
JRバス(ツアーバス)
2011年12月10日〜2012年4月1日まではJR東日本のツアー(びゅう)の中で利用するバス(八甲田樹氷号)を単独で利用することが可能。料金は新青森〜酸ヶ湯温泉間で1200円(2012年2月現在)
詳しくはJR東日本のびゅうぷらざへ確認ください。えきねっとのデジタルパンフレットを探すと記載されていますが、探すのは大変だと思いますので、直接びゅうプラザで聞いた方が早いと思います。
自家用車
自家用車の場合は、東北自動車道路の青森中央ICから40分ほど。
タクシー
青森中心部から45分。料金は7000円〜8000円程度。
その他情報
グループ等複数人で一部屋を利用する場合ですが、携帯電話とかスマホの充電をしたい場合、3つ口等の延長タップを持って行くと便利かもしれませんよ。古い宿なので、部屋にそんなにたくさんのコンセントの口がある訳ではありません。
最後に
数々、温泉や湯治湯は訪れてきましたが、この「酸ヶ湯温泉」は非常によい温泉だと思います。日本人なら一度は訪れて欲しい温泉だと思います。個人的には、今回のような真冬の季節がよいかなと思います。